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万華鏡の姫君1章 〜特級呪術師&最強柱〜【鬼滅】【呪術】

第15章 7.運命の出会いの始まり…



 『わかった。とげ君はやっぱりやさしいんだね。だからかな?はじめて会う人はみんあこわいのに、とげ君からはあたたかい空気をかんじたの。でもどこかつらそうにみえてなんかにてるって思ったの。でもわたし、自分のことよく分からないというかまったくおぼえていないんだ。でもとげ君からはなつかしい気持ちになって思わずだきついちゃった。ごめんね?でもむい以外は、はじめてだったんだよ。よくおぼえてないけど、さとるにも最初はけいかいしてたみたいだし。なぜかさっきさとるがくやしがっていたんだよね?』


流石だな。
”十二眼”を持つ絢蘭にはひたすら心の奥に殺している辛い感情までお見通しの様だ。
でも先生は何を悔しがってんだ?
あの日人の事は強いし尊敬しているけど、たまに馬鹿で真希から”馬鹿目隠し”って呼ばれてるし。
まぁ深く考えても意味はないだろう。


棘「絢蘭の方が優しくて勇気があると思う。こうやって俺の隠している辛さに寄り添ってくれてどんなに救われたか。ありがとう。きっと絢蘭の方が辛いことを経験したはず。なのに誰かに寄り添えることは凄いことだ。ただ君はどんなに苦しくても忘れてしまったり、感情に出せないって聞いたよ。僕には話を聞くぐらいしか出来ないけど、忘れる前に辛く苦しい事あったら俺の所にいつでも来てほしい。俺の前でなら思いっきり泣いていいからさ。」


絢蘭は一瞬驚いた表情をしたあと少し涙ぐみながら笑顔で頷いた。
その姿とても少女と思えないほど輝いてキレイだった。
俺の鼓動がまた速くなっていた。


 『やっぱりやさしいよ。とげ君。その時は思いっきり泣かせてね?』


彼女は冗談のように思っていたかもしれない。
だけど俺の心を救ってくれた絢蘭は、俺より年下でしかも喋り方もそうだけど、先生から聞いた話によれば7歳前後で精神的な成長が止まっているらしい。
詳しい事は分からないけど、記憶喪失が原因で自ら心を傷つけてくなくて成長を止めたとの事。
幼くして余程恐ろしいことがあったんだと誰もが話を聞いた時思った。
なのに絢蘭自身の能力が高いために呪術師なんかにさせらてしまうんなんて。
先生は何を考えているんだ?
先生達は絢蘭溺愛しているみたいけど、俺が君の心に寄り添うから。
いつでも。
どんな時も。







絶対に。
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