万華鏡の姫君1章 〜特級呪術師&最強柱〜【鬼滅】【呪術】
第13章 5.新しい家族と生活
『ねぇね?お父さんやさとる達はどこいっちゃったの?』
し「お父さん?悟?あぁ‼お館様と不死川さん、五条さんと七海さんは別のお部屋でお話し中ですよ。心配しなくても、そろそろ戻っていらっしゃると思いますよ。お館様いやお父さんがいらっしゃるまで、私や一応冨岡さんがいますから大丈夫ですよ。」
おっと、いけませんねまたあいつ等に対しての怒りが。
でも流石お館様です。
同じ女性さらに医学に長けている私でも、話を聞いてもらうまで少し時間がかかったのに、一瞬で彼女の警戒を解いてしまったのですから。
それに絢蘭ちゃんに記憶がなくても、本能的に寂しかったのでしょう。
お館様をお父さんと呼びたがった事には驚きましたが、もちろんお館様が拒否する訳ありません。
本当の意味で安心したのか、お館様の胸で泣きじゃくる絢蘭ちゃんまるで本当の親子の様に見えました。
お館様の安心する声のおかげですね。
私も”ねぇね”と呼んでもらっている分、精一杯愛情を上げたいと決心しました。
『おやかたさまがお父さんで、しなずがわさん?がさねみお兄ちゃん。さとるがごじょうさんで、ななみさんってだれだっけ?そこにいるおにちゃんが私たちを助けてくれた人?』
し「フフフ。そうですよ。今日は色んな事がありましたから、きっと混乱しているのでしょう。お父さんが帰ってきたら、しっかりご飯をたべてゆっくり休んでくださいね。」
先程洞窟で長い時間いた七海さんや冨岡さんを覚えていない?
なのに先程あったばかりの不死川さんは名前を憶えている。
冨岡さんはもともと気配が薄いですが、おかしいですね。
記憶障害が思ったより酷い?
いや、混乱しているだけかもしれません。
何日か様子を見て、しっかり検査してみましょう。
その頃には無一郎君も目を覚ますはずですし。
私は胃の負担にならないようにお粥を用意してもらい、ゆっくり食べさせました。
お粥も忘れているのか、最初は怪しんで中々口にしてくれず困りましたが、私が一口食べて見せたら何とか食べてくれました。
まるで幼児のお世話をしている感覚になりました。
少しずつ慣れていきましょうね絢蘭ちゃん。