万華鏡の姫君1章 〜特級呪術師&最強柱〜【鬼滅】【呪術】
第12章 4.交渉
悟「フフフ。ね?触れないでしょ?」
実「糞‼」
どこまでも大人げない悟である。
先程実弥に殺気を当てらえたのが気に食わなかったのか、説明する処か優越感を楽しんでいる。
最強の呪術師ではあるが性格が悪いのが一番の難点であり、後輩の七海や伊地知はもちろん、教え子参っている。
精神年齢は子供と変わらないだろう。
実「どうなってんのか説明しろや!っつうか変な術解きやがれェ!離れねじゃねぇか糞がァ。」
悟「ハハ。ごめんごめん。僕の手に触れる寸前で止まっている様に見えるでしょ?でも本当は僕の手に近づくほど、どんどん遅くなっているんだ。これが僕の無下限術式の中で基本術。なぜ遅くなって触れないかというと、僕とお兄さんの間に”無限”が干渉しているんだ。無限とも思えるぐらい物凄くゆっくり時間が流れているといえばいいかな。」
自慢げに語り終えると術式を解き実弥を解放した悟。
耀哉は言葉だけで理解できたようで、驚いたようだが感心しているようだが、実弥には難しすぎたようだ。
悟「この無下限術を応用した技や領域展開っていう領域内に引きこめば勝ちっていうのもあるけど、見せるには危険だし説明ばっかだと話が進まないからこの辺にしておこう。」
そう。
決して互いの組織の話を知るために部屋を移動したわけではない。
それなら義勇やしのぶと共に話してもいい。
しかし本題は保護した絢蘭と無一郎を今後どちらが引き取るかということだ。
そのために序盤から絢蘭達の捜索にあたっていた実弥を同席させたのだ。
耀哉としては、鬼殺隊の立ち上げ、そして最強の呼吸の使い手であり無惨を追い詰めた狗巻凛の生まれ変わりで、それ以上の力を秘めている可能性がある絢蘭 。
始まりの呼吸の使い手であり、無惨をあと一歩まで追い込んだ剣士の子孫無一郎。
本来は有一郎も生きた状態で保護したかったが間に合わなかった。
その後悔からも今度越そ必ず守るという強い思いがあるのだ。
生まれ変わりや子孫だからといって同じ呼吸が使えるのかは不明。
しかし耀哉は絢蘭に関しては確信を持っているようだ。