万華鏡の姫君1章 〜特級呪術師&最強柱〜【鬼滅】【呪術】
第11章 3.新しい居場所
Noサイド
先ほど絢蘭が叫びながら放ったのは覇王色の覇気である。
前に一度、兄達が自分を懸命に守ってくれた時に放った以来だ。
以前はそれほどの威力ではなかったが、今回は大人4人が動けなくなるほどまで威力があがっていた。
記憶を無くしても、体は覚えていたようだ。
しかし流石柱と特級・1級術師だ。
この威力だと普通の大人だったら立ってられない威力だが、後退りで留めた。
『仲直りしないんならどっちにも着いていかないもん!』
絢蘭は自分が覇王色の覇気をだしたことには、まだ気づいてないようだ。
頬膨らせ子供っぽく起こっているようだ。
し「…すみません。つい熱くなりすぎました。」
悟「いやー。僕の方こそ大人げなかったよ。すまん。」
『よかった!仲直りだね。』
まだ涙をためながら笑顔で双方をみる。
その時。
カァー
6人「!!!!!!」
突然鴉が洞窟内に入り込んできた。
だがしのぶと義勇は鴉の首もとをみて誰の鎹鴉か認知した。
鴉「しのぶに義勇。耀哉から言伝てだ。」
悟「えっ!鴉が喋っている!?」
鴉「これは失礼。五条殿、七海殿。我輩は鬼殺隊の長、産屋敷家当主産屋敷耀哉の鎹鴉でございます。鎹鴉とは鬼殺隊隊士が迅速に任務につけるよう、特別に離せるよう訓練させた鴉達の事を言います。主に至急の伝達、任務地への案内など承っています。こうして我輩がここに来ましたのも主の命によるものです。」
悟「これはご丁寧に」
流石の悟も話す鴉に呆気をとられたようだ。
鴉がしのぶの肩に停まる。
鴉「耀哉から2人とも至急絢蘭と無一郎を連れ本部の屋敷内に来るよう。その際五条殿と七海殿もお連れするようにとだ。」
し「しかし本部は一般隊士でさえ場所が分からないようになっていますが、この2人をどう運べば宜しいのでしょう?」
鴉「心配ない。五条殿にはどんな目眩ましも意味がないそうだからそのままお連れして構わない。信頼してよいとのことだ。」
し「そうですか。確かに目をおおった状態でも普通に歩いてますし、五条さん結界で複雑に隠されていても分かってしまうんですよね。」
悟「鴉さんの言うとおり、どんなに巧妙に隠してあっても僕のこの六眼には丸見えだからね。安心して。本拠地の事誰にも言わないっていうか、言う必要ないしね。」