万華鏡の姫君1章 〜特級呪術師&最強柱〜【鬼滅】【呪術】
第3章 3章 いつも日々
無一郎サイド
今日も上手く話せない。
有一郎はあんなに上手く話して励ましてるのに。
悔しい。
僕だって絢蘭の兄貴なのに。
双子のなのにこうも違うのか。
有「それより絢蘭昨日は怖い夢見なかったか?」
『うん♪大丈夫!』
有「それは良かった。もしまた変な夢見たらいつでも俺達のところ来ていいからな。」
『ありがとうゆう、むい』
僕は微笑む絢蘭の頭を撫でることしか出来ない。
ある日突然妹が出来た。
僕たちが2歳になる頃だったと思う。
No サイド(無・有2歳 絢蘭生後2ヶ月)
父「ただいま」
母「お帰りなさい。お疲れ様でした。お茶いれますね。」
父「おう。ありがとな。」
母「いいえ。それよりその赤子はどうしたの?」
父「そうだ!実はな仕事を終えて帰ろうとした時にな、近くの小屋のから何か輝いているものが見えて行ってみたんだよ。そしたらこの赤子置き去りにしてあって。使われてない小屋だけど一応確認したが、誰も居なくてそのままにしてもいけないだろ?風邪ひいてもいけねぇと思い連れ帰ったんだ。」
母「貴方って人は全く。こうと決めたら勝手に決め進んじゃうんですから!」
父「勝手につれ来たことは悪かった。だから怒らないでくれよ!」
母「別に怒ってないですよ。ただ相談して欲しかっただけです。それにそんな大きい声出したらこの子が泣いてしまいますよ。」
そういって父親から赤子を抱き上げ自分の胸元に抱き優しく背中を撫でた
父「いいのか?うちの子にしても?」
母「いいに決まってるじゃないですか!こんなに可愛いらしい子を置き去りにするなんて何か理由があったのでしょう 。貴方はうちの子にするつもりだったのでしょ?それに見てくださいよこの子の瞳透明で硝子が反射している。まるで万華鏡のようだわ。」
そういって微笑む母親の顔は聖母のように優しく、父親はやはり母親には勝てないと思った。
父「さすが俺の奥さんだ!でその子の名なんだが絢蘭なんてどうだ?」
母「もう!誉めたってなんもありませんよ。でも絢蘭だなんてこの子の子にぴったり。絢蘭ちゃんのためにももっとお仕事頑張ってもらわなきゃね。」
そういって絢蘭を揺らすとこの日一番の笑顔を見せた。