第22章 今の上官は風柱様です!※
──私って不感症なの?
どの口が言うんだ、どの口が。
すぐにあの鬼に言われたと言うのは分かったが、ニヤける口元を隠すのに必死だった。
要するにそれだけでコイツがあの鬼に体を弄られても感じなかったということで、ほの花が自分以外に感じさせられてないと言うことだ。
あの糞野郎風情にコイツの体を弄られたのは死ぬほど腹が立つのは変わらないが、ほの花を抱けるのは俺だけだと心底感じた。
既に耳にはほの花の秘所から溢れ出している蜜の音が頭をおかしくしそうなほど響いているが、不安そうな彼女の顔を見ると布団の上に体を横たえた。
白い布団に栗色の髪が散らばっているのを見ながら覆い被さると、彼女の足を押し広げ秘所に指を這わす。
下着から指を入れればぬるぬるとした愛液が自分を招き入れた。
(…どこが不感症なんだよ、ぐしょぐしょだろうが。下手くそが。)
糞野郎に苦言を呈したところでもう地獄に送ったし、それ以前に二度目はない。
二度とほの花を他の男に触れさせることはないからだ。
本当はもっとじっくり体を堪能したいと思っていたのに、ぬるぬるとした蜜が俺を急かして、這わせて指をそのまま蜜壷に挿れてやった。
「っ、ひ、ぅあああああっ!!」
体を仰反らせてビクンビクンと震わせるとほの花は浅い呼吸を繰り返して、天井の一点を見つめていた。
「…おいおい、これだけで気をやるなって…。」
「…だ、っ、て…口づけの時から…きもち、よかった…、んだもん…。」
確かにほの花はいつも口づけの段階で蜜壷から夥しい量の蜜を溢れさせるし、久しぶりに情交ができると思って俺はいつもよりも濃厚に口づけていたのだろう。
首筋から胸元まで赤い痕が無数に残っていて無我夢中だったのがわかる。
だが、これで本人もわかっただろう。
「…俺の女は不感症なんかじゃねぇよ。見ろよ。お前、ぐしょぐしょに濡らして簡単に気をやっちまったじゃねぇか。分かったか?」
「うん…、宇髄さんじゃないと濡れないってことも…、宇髄さんじゃないと気持ちよくないってことも分かった。」
俺は一旦、蜜壺から指を抜き取ると指についた蜜を舐め取り、夜着を剥ぎ取った。
さて、愛撫の再開と行こうか。