第15章 君が生まれた日※
恥骨から全身の骨に抜けるような快感に思わず宇髄さんの腕に掴まる。
耳に嫌でも入ってくる卑猥な水音は私と宇髄さんの間から聞こえてくる。
それが自分の秘所から分泌される水分によるものだと考えるだけで恥ずかしくてたまらない。
「…うず、い…さん、たんじょび、言わなくて、ごめ、なさ…。」
「…んだよ、急に…っ、」
こんな時に謝るのは狡いかもしれない。
先ほど謝っているが、急に謝りたくなってしまった。私は彼の誕生日の祝い方を間違えてしまい、結局怒らせたけど、宇髄さんのお誕生日を祝いたいと言う気持ちはあった。
その時、彼に恋愛関係にいたわけではないが、それでも祝いたいと思った。
でも、今なら絶対祝いたい。
彼を独り占めして一人だけで彼の誕生日をたくさんたくさんお祝いしたい。
きっと彼もそう思っていたと思う。
それなのに誕生日すら知らされておらず、祝いようがなかった彼の気持ちを考えると申し訳ないという想いしかない。
「…わ、たしも…宇髄さんに、いわっ、て…ほしか、た…から、ごめ、なさ…。」
謝罪の言葉を述べると途端に込み上げる涙を頑張って飲み込み、唇を噛むが下からの突き上げにより口を開け広げてしまう。
それと同時に目尻から垂れていく涙を止められずに布団に落ちていく。
「…遅く、なっちまった、けど…、ちゃんと祝ってやるから…、泣くなよ。怒って悪かった…。」
腰を打ち付けながらも目尻から垂れた涙を舐めとると大きな手で頬を包まれる。視界いっぱいに宇髄さんの顔が映り、気持ちよさと仲直りできた嬉しさで感情はぐちゃぐちゃだ。
「…ひぃ、んっ!ひっく、あ、ふっ…!」
「おいおい、善がるか泣くかどっちかにしろよ。」
「…だ、っ、て…、嬉しい、し…、きもちい、…。」
「…じゃあさ、一緒に気持ち良くなるか。」
宇髄さんの言葉は快楽の末路へと突き進むお誘い。
彼との全力のまぐわいは天国か地獄か分からなくなる時がある。
でも、彼と一緒ならどちらでもいい。
二人なら何処まででも一緒に堕ちていける。