第11章 ヨリミチトキミノミチ※
ほの花の感度は高くて、胸の愛撫だけで簡単に気をやってしまうのはいつものこと。
何なら口吸いをしてしまえば秘所からは蜜が溢れ出していることくらい知っている。
だから己の肉棒を持たせて手淫をさせたところで自分が触れればこうやって気をやるのは目に見えていたが、だんだんほの花の淫らに喘ぐ姿が見たくなってしまった。
俺にいいようにされているというのにだらんと弛緩して凭れかかっていたほの花が顔を上げると少し目を逸らした。
「ごめん、なさい…。私がやらないと、いけなかったのに…先に…。」
「ンなのいーって。気持ち良かった?」
コクンと頷くほの花は涙目で羞恥を孕んでいる。
クソ真面目な性格は相変わらずだ。
一度してくれと言ったことができなかったのが申し訳ないとすら思ってるのだろう。
だが、まだ終わっちゃいない。
「じゃあ、今度は俺も…な?」
「は、はい!頑張ります」
しかしながら、一度気をやってることで顔が真っ赤なので少し湯槽から出してやらねぇとのぼせさせてしまう。
俺は一旦、お湯から出てヘリに手拭いを敷くとそこに自分が腰掛ける。
突然、俺の屹立を目の前にして目を彷徨わせるほの花は未だに生娘のように初々しくて可愛い。
「熱いだろ?立ったままでいいからさ、舐めて?」
「へ、へ…?!な、なめる、とは…そ、そちら様をですか?」
そちら様って誰だよ。
見ないといけないが、見ると恥ずかしいのかチラチラと俺の屹立を視界に入れようと必死だ。
「そ、コチラさんを。ほの花にシテ欲しいんだけど…できるか?」
俺は狡い。
こんな言い方すればほの花は頑張ろうと躍起になるはず。
未だにチラチラと見ているほの花だが、恥ずかしそうにコクンと頷くと、立ち上がって屹立に近づく。
「あ、あの…さ、触ります…。」
「どーぞ?頼むわ。」
そんなことわざわざ断る必要もないが、立ち上がったことで月明かりに照らされてほの花の体が意外にしっかり見えて俺の肉棒は益々熱が溜まってほの花に向かって涎を垂らしていた。