第34章 世界で一番大切な"師匠"※
理性は完全に吹っ飛んだ。
もう待たない。もう少し慣らしてやろうかと思ったけどもう無理だ。
俺は夜着を脱ぎ捨てると、滾りきった己の猛々しい男根を取り出すとほの花の蜜壷にあてがう。
「…よく見てろよ。ほの花。」
「っ、し、しょう…」
「今からお前を抱くのは俺だ。」
──パチュン
俺はほの花の蜜壷に己の欲棒を勢いよく突き刺した。
「ッッぐ、っ、ふぅっ…ぁ!!!」
大して慣らしもしてない蜜路に巨大な肉棒が突然挿入されればそりゃあ痛みを伴うだろう。
でも、逃げる腰を押しつけて逃がさない。
お前を抱いてるのは俺だ。
そう見せつけてやりたいのにあまりのキツさと久しぶりのまぐわいに挿入しただけで達しそうになってしまった。
取り繕うが俺は己の欲が飛び出さないように必死なのだ。
ふぅ…と長い息を吐くと怯えたような目で俺を見るほの花がいる。
酷いことをしている自覚はある。
それなのに"やっと抱いている"と言う感覚のが遥かに強い。
それほど俺は望んでいた。
コイツを抱くことを。
恐怖に歪んだ顔をしていてもほの花はやはり美しい容姿をしている。
見上げる瞳は黒曜石のようで、いつまでも眺めていられる。
「……動くぜ…?ド派手に啼けよ。ほの花。」
「っや、ひっ、ッッ!ああああっ!!」
ぐちゅりと音を立てて肉棒を引き抜くと思いきり最奥まで突き上げた。
十分に濡れている筈なのに蜜路は慣らしの不十分さによりガチガチに硬く、俺の肉棒に噛みついてきやがる。
"飼い犬に手を噛まれた"
少し前にほの花が体調不良かのに胡蝶のところに行くか行かないかで揉めた時同じことを思った。
あの時は精神的なもの。
今回は物理的に噛みつかれている。
まずは小手調べに極力ゆっくり引き抜き…打ち付ける。
痛みがあるうちは体が弛緩しないので、俺も十分に快感に浸ることはできない。
「あっ、ああっ!し、師匠…っ!も、もっ、とゆ、ゆ、っくりぃッ…!」
「無理。これ以上ゆっくりしてどうすんだよ。」
「だ、だっ、て…っ!ひ、ぅっ!」
無理難題を言ってきやがる。
十分過ぎるほどゆっくりしているのにもっとゆっくりというのは"止めろ"と言うことに他ならない。
俺はその願いを無視して、腰をさらに深く打ち付けた。