第23章 早とちりも程々に※
大根だとか茄子とか言って、揶揄したように感じたかもしれないが私からしたら同じようなもので、決して揶揄ったわけではない。
唇が裂けるんじゃないかと思うほど大きく広げて漸く入るが、「咥えて」と言われても限度がある。
ほんの少ししか押し進められずに再び引き戻し、もう一度押し進めるがいつもこれが限界。
もう一回り小さければ、今より奥まで咥えてもっと気持ち良くしてあげられると思うのに、残念でならない。
口淫は嫌いじゃないし、宇髄さんが色っぽい顔をして悶えてる姿を見られるのは自分だけだと思うと嬉しい。
でも、いつもいつも根元まで咥えられないのが悔しい。
咥えながら横からその大きな屹立を見てみると半分も咥えられていないことに愕然とした。
(…全部咥えたら喉貫通しちゃう…。)
医療者ならではよ恐ろしい考えが浮かんだが、悔しいには変わりない。
(.…先端からが難しいなら横から舐めるのは気持ちいいのかな?)
自分には付いていない代物の性感帯なんて分からないし、彼以外と経験もないからどうしたら良いのかということも分からない。
何でも初めてはやってみなければ分からないと言うものだ。私は一旦、屹立を口から出すと根元から先端に向かって舌尖で舐め上げてみた。
「ッッ、…!!お、おい…!」
「え、き、気持ち良く、ない?痛い?」
思わず声を上げた彼に痛かったのかと思い、見上げてみると苦悶の表情を浮かべてため息を吐いた。
「…お前な、どこでそんなん覚えてきたよ?俺は教えてねぇけど。」
「え…?!ち、ちが…!誰にも教えてもらってない!いつも根元まで咥えられないから…此処も舐めたいな…って思って…。嫌だったの?それならもうしないから…。」
何故そう言う考えに至るのだ。
私は彼以外とそう言うことをしたことは一度もないと言うのに。
鬼に未遂で寸前までシてしまったことはあるけど、蜜事を教えてもらうなどするはずが無い。
否定をすればホッとしたように息を吐き、頭を撫でてくれたが、不満は溜まる。
もう彼に何を言われても好きなように口淫してやる…!と謎の負けん気が起きて、そのまま再び舌で屹立を舐め上げてやった。