第23章 早とちりも程々に※
「我慢しろって言ったんだけどなぁ?俺は。見ろよ、この惨状を」
派手に気をやったせいで、くたりと俺の腕の中で意識を朦朧とさせているほの花。
声だけ我慢して達してないと装っているつもりかもしれないが、そんなの雰囲気でわかるし、気をやった瞬間、ぼたぼたと蜜路から夥しい量の水分が降ってきた。
ほの花を抱き上げて下を見せてやると水溜まりになっている畳を見て、恥ずかしくなったのか胸に顔を埋めてきた。
水たまりを避けて、布団を敷いてやるとそこにやっとほの花を座らせてやる。
ホッとしたような表情のほの花だが、今日の俺は挿入できないという悶々とした気持ちと先ほどの件の苛々で少し気が立っている。
だからいつもなら絶対に言わないことを言って退けてしまう。
「ほの花、自分で触ってみろよ。」
「…え…?」
「自慰を見たこともないし、したこともないって言ってたなぁ?やってみろよ。俺が見ててやる。」
「へ、や、やだ、…!」
「へぇー。俺のおねだり断るのか?傷ついたんだけどなぁ?糞鬼と肉棒比べられた上に、知らねぇ男に目合いを求められてよ?」
まぁ、完全に俺の嫉妬だけど。
でも、ほの花が底抜けに優しいのを知ってるからちょっと傷ついた顔をしたらしてくれるのは分かってる。
「…ほーら、またそんなこと言っててもお前の其処から蜜が溢れきてるぞ。触られてねぇのに厭らしい奴。ほら、触ってみろよ。脚広げてみ?」
「…っ、み、見られるの、や、やだ…!」
おいおい、そこだけかよ。顔を真っ赤にしながらも受け入れようとしてくれているのが伝わってくるとあっという間に気分が良くなる。
ほの花の正面にいた俺は後ろに向かい座り込むと背中から抱き込んでやった。
「ほら、これなら見えないだろ?触ってみ?」
まだ恥ずかしそうに唇を噛み締めているが、上から覗いている俺を見上げると意を決したように恐る恐る指を秘所に這わせた。
すかさず己の肉棒をほの花に擦り付けてやると耳まで真っ赤に染まり上がる。
「俺もほの花の見ながらシてい?」
「…う、ん…。」
指が秘所に到着すれば、くちゅ、という音がやけに鮮明に耳に響いた。
いつもとはまた違った響きが俺の気持ちを最高に昂らせた。