【テニスの王子様】Nobody else【仁王雅治】
第32章 特攻隊長は誰だ!?【5月】
side.名前
部活終了後___。
結局足が痺れて立てなくなってしまった私を、雅治くんがおんぶして帰ってくれることになる。
「仁王に彼女ってマジだったんだな…」
「つーか、仁王先輩が本気になるくらいだから、どんだけ美人かと思ってたんスけど、普通過ぎて逆にビビったッス…」
「いやいや、普通じゃねーよ!キレた時の性格が強烈すぎんだろぃ!」
ブン太くんと赤也くんとジャッカルくんが、そんな噂をしている頃、
雅治くんの広い背中にしがみつく私。
楽をできたことと、やっぱり好きな人の背中に抱きつけるのが嬉しくて、一人ニヤリと笑っていたのであった。
あっ!
自己紹介し忘れた!
と思い出したのは、既に家に着く頃だった。