• テキストサイズ

異世界で手玉にとられる話 ※R18

第1章 街中


ヒナは寂れた酒場で住み込みで働く、下働きの少女だった。

久しぶりに休みをもらい、一人で買い物に出かける予定だったが、
店に来ていたルイが付き合ってくれたのだ。

彼は常連でよく話す仲であった。
客である彼に手伝わせるのは申し訳なかったが、助かった。

涼しげにさりげなく重い荷物を持ち、そしてヒナが負い目を感じぬように軽いものは彼女に持たせる。
その心遣いを、ヒナは感じ取っていた。

「助かりました!ルイさん優しいです!!」

「はは,まあ気軽に使ってよ。可愛いヒナちゃんの頼みならなんでもしてあげるからさ」

「へっ…あ、ありがとうございます!」

ヒナは照れて顔を伏せる。
男性にそんな言葉をかけられるのは不慣れで、どう反応すれば良いか、戸惑った。

そんな彼女を見下ろし、ルイはふっと笑う。
そしてさりげなく、その肩を抱いた。

「そうだ…ちょっと休憩していかない?このまま帰るのもったいないよ」

「そ…そうですね!私ももっとお話ししたいですしー…」

「二人きりになれるとこ…知ってるんだ。一緒に行こう」

「は、はい!」 

優しく、しかしどことなく力強くぐいと肩を抱かれた。
/ 22ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp