第10章 露呈*
side.五条悟
“ぐちゅんっ、ぐちゅんっ、ぐちゅんっ、ぐちゅんっ”
「ああっ♡イクッ♡イッちゃうぅ♡ああああぁんっ♡」
「くっ…出るっ!…うっ…あっ」
“びゅーっ、びゅーっ、びゅっ、びゅっ、びゅっ”
射精後。
絶え絶えの息の中でキスをする。
僕の与える酸素でしか生きられないようにしたい。
一体、どこまで君を陵辱すれば気が済むんだろう?
怒りに任せて、また酷い抱き方をした。
もうしないって約束したのに。
名前は怒ってるかな?
顔色を窺うと、幸せそうに寝ていた。
「はぁ…」
安堵の息が漏れる。
そうだよな。
直ぐに蘇生したとはいえ、一時は心肺停止だったんだ。
疲れてるよな。
他者間との“縛り”は簡単ではない。
それでも君が僕と交わした“縛り”。
転生した時に無効になったと思っていた。
秘密にしているけど、きっと硝子あたりに聞くんだろうな…
その時、君はどう思うんだろう?
不安を抱きながら名前の身体を抱きしめて眠りについた。