第2章 転生
「沖縄ー!!」
ホテルに着いて海を眺める。
念願の海に来れたことで、私のテンションはMAXだった。
1泊2日の強行軍だけど、沖縄を満喫しよう!
ロビーで買った可愛いハイビスカスのワンピース。
それに着替えて、早速ビーチへ出かけた。
足だけ海水に浸かりながら、波打ち際を散歩をする。
これでもうあの彼のこと忘れるのかな?
ボーッと青い海を見渡し、少し寂しい気持ちになる。
「ねえ?君」
「えっ?」
突然、背後から声をかけられて。
振り向くと、青い瞳の男性がいた。
“どくんッ”と心臓が高鳴る。
彼の容姿の美しさに、思わず息を呑んだ。
海のような碧眼に、吸い込まれるように錯覚する。
“ばちんッ”
雷に撃たれたような感じがして、全身の毛が逆立った。
まるで運命のような。
抗えない感覚。
「………何…これ…」
頭の中に次々と記憶が流れ込んでくる。
澄んだ青い海の中。
珊瑚や海藻、魚たち。
そして“彼”。
一瞬の出来事で、何が起こったのか分からなかった。