第38章 追憶*
side.五条悟
自分の服を洗う彼女に、温かいシャワーをかけた。
「君も寒いでしょ?」
「…ありがとう…」
「助けてくれたお礼だよ」
君の背中があまりにも悲しそうで。
抱きしめてあげたい。
彼女にシャワーを当てながら。
その極め細やかな肌に、思わず魅入ってしまう。
「ありがとう。私はもう大丈夫だから。悟さんが温まって?」
僕は彼女を抱きしめた。
何故だか、そうするのが当たり前みたい。
身体が動いたんだ。
「…どうしたの?…」
「何だろう?身体が勝手に…」
「…そっか…」
「一緒に温まろう?」
「…うん…」
2人で温まっていると。
彼女が潤んだ目で見上げてくる。
それだけで、僕のチンポは何故か勃起してしまう。
そんな元気な年頃じゃないのに、何でだろう?
でも君のお腹に当たってるよね。
めっちゃ気まずい。
「ごめんね」
「…ううん…」
彼女は僕のちんぽに手を伸ばす。
それだけで身体が“ビクッ♡”と喜んだ。
僕の五感の全てが彼女に反応する。
君の声。
君の匂い。
君の温もり。
君は僕の何?
早く教えてよ。
そしたら僕も君に触れられるのに。