• テキストサイズ

【呪術廻戦】 輪廻転生【五条悟】

第37章 略奪


 


ゴブッと水を吐き出した。





「げほっ!ごぷっ!げほっ!げほっ!…はぁっ…はぁっ…」

「君、大丈夫?」





背中を摩られて、何とか息を整える。



気がつくと、砂浜にいて。

後ろを振り返ると、愛しい悟さんがいた。





「はぁっ…君は何を考えてるんだよ…」





悟さんは呆れたように私を怒る。


でも、その左目は以前の青さがなくなっていて。

灰色になっていた。




「悟さんっ!目がっ!」





涙が溢れた。





「ああ。無理矢理、獄門疆から出てきたからね。左目は失明したみたいだ」





何でそんなに淡々と話すの?




「折角、解放されたのに…」

「僕の方が泣きたいよ。ところで君。誰?」

「えっ?」





心臓が“どくんっ”と嫌な音を立てる。





「僕を助けてくれたのは感謝してるけど。明らかに一般人だよね?」

「悟さん。記憶…なくしたの?」

「えっ?知り合い?」





私を助けるために、無理矢理出てきて。

その代償に記憶を失った?


左目まで。





「悟さん」

「何?」

「着いてきて」





私は悟さんの手を掴んで歩きだした。


 
/ 396ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp