第5章 支配*
悟さんのご両親に婚約を認めてもらってから。
私の生活が慌しく変化した。
購入したマンションへの引越し。
パートタイムへの勤務変更。
私の実家への挨拶。
その他、諸々の手続き。
やる事が盛り沢山で大忙しだった。
そんな中。
毎晩、悟さんと夜の営みをするのは非常に疲れる。
今夜もベッドに横たわると同時に、悟さんが襲ってきた。
「ねえ?悟さん」
「うん?」
私の首筋にキスをしてくる悟さん。
「その…今日は止めない?」
「えっ?何で?子供がデキるまで。僕は毎晩する気だよ?」
「最近、毎日ハードでさ。本当に疲れてるんだもん」
今日なんて仕事中に居眠りしそうだったし。
「名前は僕とセックスしたくないの?」
「いや、疲れてなければシたいんだけどね。今日はもう寝たいの」
ああ。
もう目がしょぼしょぼする。
「眠くなければシたいの?」
「うん」
「じゃあ寝てていいよ。犯すから」
「はっ?」
今なんて言った?
婚約者である私を犯すと?