第35章 休暇⑧
side.五条悟
「名前。そろそろ帰ろう?」
「うん」
名残惜しそうに僕の手を掴む。
君は本当に海が好きだね。
帰ってしまわないか、心配になっちゃうよ。
2時間くらいは海を見ていたのに。
名前は飽きる様子を見せないから、強制的終了。
「名前はペーパードライバーだから、僕が運転するよ」
「うん」
ちょっと寂しそうな顔をする。
ごめんね。
でも君は首都高なんて運転できないだろ?
暫く話していたけれど、途中から静かになった。
不思議に思って助手席を見ると、名前は寝てる。
昨日、激しかったからね。
疲れちゃったのかな?
この1週間、名前を独占して。
沢山エッチしたから、僕にとっては最高の休暇だった。
帰るのは名残惜しけど。
愛しい子供達が待ってるからね。
早く帰ってあの子たちを抱きしめたい。
2時間くらい車を走らせると、実家に着いた。
うーん。
どうしようかな?
起こすのも可哀想だし。
今日は久しぶりに実家に泊まろうかな?
僕は未だ爆睡している名前を抱き上げて家に入った。