第27章 休暇3日目*
side.五条悟
パレスホテル3日目。
今日も名前とゆっくり目覚める。
蓮と心がいない朝も少し慣れたかな?
今日は和食の朝食にした。
「名前?」
「んんっ…朝?」
「うん。おはよう」
「おはよう」
僕のお姫様に、目覚めのキスをする。
「今日は和食だよ」
「わぁ…」
「いい天気だし。テラスで食べる?」
「うーん…室内でいい」
朝食を食べながら、今日の予定を話す。
「先ずは、サロンに行っておいで」
「うん」
「その後は銀座でお買い物だよ」
「それってブランド物?」
「僕は君を着飾りたいけど、嫌?」
「うーん…」
困った顔をされる。
全く。
僕を何だと思ってるのかな?
「名前。言っておくけど。僕、金銭的に甲斐性なしじゃないからね?」
「そうかもしれないけど…」
「ご褒美なんだから受け取ってよ。ね?」
「分かった」
「やった!じゃあさっさと食べちゃおう!」
名前は観念したようで、漸く頷いてくれた。