第22章 懐胎*
月日が経つのは早いもので、蓮は2歳を過ぎた。
よく話すし、よく食べる。
可愛い盛り。
最近はパンダくんが大好きのようで、沢山遊んで貰ってる。
幸せな毎日が続いていた。
そして私は久しぶりに夢を見る。
『ママ』
『うん?どうしたの?』
愛しい我が子に呼ばれて振り向く。
そこには大きくなった蓮がいた。
多分7歳か8歳くらい。
悟さんが小さくなった感じ。
ほんとそっくりだよね。
『はい。お花』
『ありがとう』
可愛いたんぽぽを貰う。
愛しい息子を抱きしめて、額にキスをした。
『いつもお世話してくれて、ありがとう』
『蓮のこと大好きだもん。当たり前だよ』
『ねえ?心のことは知ってる?』
『心?』
分からずに首を傾げると、蓮はふふっと笑った。
『ママのここにね。心がいるんだよ』
お腹をぽんぽんと叩かれる。
『お腹に?』
『うん』
『待って。蓮、どういうこと?』
『僕の妹を守ってね。じゃあね。ママ』
そこで目が覚めた。