第21章 友情
「何それぇ…ひっく…だって、今日はゆうちゃんのお祝いなのに…ううっ…」
「皆。ありがとう。帰ったら、ちゃんと名前に渡すから。ねっ?」
悟さんは私を抱きしめながら、プレゼントを受け取る。
「みんなぁ…ううっ…ありがとぉ」
「もう泣き過ぎだってばー」
「ほらっ。おしぼり」
その後、ゆうちゃんの結婚式の日取りを聞いたり。
お相手の話をして、女子会はお開きとなった。
帰りのタクシーの中。
私は悟さんの腕に抱かれながら、眠気と戦う。
「たくさん飲んだの?」
「…うーん…覚えて…ない」
「明日は二日酔いになりそう?」
「うん…多分…明日は、蓮に…授乳しないから大丈夫」
「蓮も離乳食だしね」
「ううっ…あんなにちっちゃかったのにぃ…大きくなってぇ…」
また涙が出てきた。
「君は本当にお酒が入ると面倒だね」
「良く言われます…」
「友達。皆いい子だったね」
「うん」
ゆうちゃんの式に、参加できるか分からないけど。
女子会には、また参加したい。
皆が大好きだから。