第3章 狂愛*
side.五条悟
「あーあ。寝ちゃった…」
可愛い名前の寝顔を見て、ナカに挿入っていたモノを引き抜く。
まあ仕方ないか。
初イキなのに、ちょっと激しくしちゃったしね。
でもこれくらいで意識飛ばされてたら。
僕、欲求不満になっちゃうんだけどな。
これは体力つけてもらうしかないか。
「これから楽しくなりそうだ」
口元が弧を描く。
あの日から君は変わらない。
姿形が違えど、僕が愛した魂はそのままだった。
僕は狂おしい程、君を愛していた。
血筋大好きの御三家や呪術界がなんと言おうと。
一緒にいたかった。
でも人間の生は儚いほど短い。
君を残して死ぬなんて、僕には出来なかったんだ。
歪んだ僕は愛ゆえ、過去の彼女を祓った。
君がいない世界は空っぽだったよ。
もうあんな悲しみに浸りたくない。
「愛してるよ」
愛しい寝顔を見て、今度こそ添い遂げたいと思った。