第18章 教授*
「僕が付き添いならどこにでも行けるよ?」
この際、悟さんが一緒でもいいかな?
「じゃあ蓮の公園デビューに付き合ってくれる?」
「僕は別にいいけど?」
「いいの?ほんと?」
「うん」
嬉しさのあまり悟さんに抱きついた。
「嬉しいっ!ありがとうっ!」
「おっと。ほんと名前は可愛いなー♡」
だって、すごく嬉しいんだもん。
これは全世界のママの憧れだよ。
誰でも絵に描いたような幸せな家庭。
お揃いの服を着て公園デビュー。
確か、以前住んでいたマンションの下には公園があった筈。
「お揃いの服着てくれる?私の夢なの」
「マジ?名前って、そういう嫌がると思ってたんだけど」
「えー。親子3人なら寧ろ憧れだよ?」
「そうなんだ。僕は全然ウェルカムだよ♡」
悟さんの頬に“ちゅっ”とキスをする。
「ありがとう」
「これくらいお安いご用さ。君の夢だもんね」
「悟さん、大好き♡」
折角、痩せたし。
臆せずどこにでも行ける。
早く行きたいな。