第11章 輪廻*
鳥肌が立つような幸せ。
私はこの感覚覚えてる。
悟さんと初めて会うより前の記憶。
『愛してる』
『何年経っても、また君を見つける』
『この瞳を覚えておいて』
月明かりの下で言われた言葉。
『また来世で』
青色の瞳をした悟さんとの誓い。
あれからどれくらいの月日が経ったんだろう?
私は悟さんと会うまで何かが足りない気がしてた。
あの誓い合った日のキレイな月が、半分かけていたような。
そんな感じ。
悟さんに会って、満たされいくうちに、今日漸く満月になれた気がする。
「ねえ?また私を見つけてくれる?」
こんなにも愛してるの。
だからもう一度誓って?
「僕は何度でも君を見つけるよ」
「うん」
「だから名前も誓って?」
「うん?」
「この瞳をずっと覚えていて」
「うん」
この魂が消えない限り、私は悟さんを忘れない。
「愛してるよ」
「私も愛してる」
何度生まれ変わっても、また貴方を見つける。