第11章 輪廻*
悟さんにきちんとプロポーズをされてから一週間。
私はある雑誌を読んでいた。
「多分、白無垢だろうなぁ…」
ウエディングドレスには憧れるけれど、悟さんの家は格式高い名家。
きっと格式張った白無垢に違いない。
八幡神宮とか芸能人が祝言挙げてるよね。
五条家の縁ある神社ってあるのかな?
うーん…
「ただいまー」
「おかえり」
悩んでいると悟さんが帰って来た。
「何それ?」
「あー。ゼ〇シーをね。参考までに」
「へぇ」
多分、悟さんが全部勝手に決めちゃうんだろうな。
パラパラと本を捲る彼を見る。
「名前なら、オフホワイトよりも純白のドレスの方が似合いそうだけどね」
「えっ?」
「いや。肌白いしさ」
「そうじゃなくて、白無垢じゃないの?」
「ん?ああ。僕の家のこと?それなら問題ないよ?」
「そうなの?」
「うん。両方挙げれば良いだけの話だし」
えー。
そういう問題?