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人生を愛し、自分を愛し、花を愛する
第4章 幸福な最終日
「好きだったよ。」
「…ああ。」
「好きだった。君が。本当に、好きだったの。お願い。」
悲痛な声を聞きながら、
いつも通り、
額にキスをするしか、できなかったのだ。
「私を、どうか忘れないでいて。」
その次の日。
真琴は、俺の腕の中で冷たくなっていた。
その顔は、
あまりにも、
穏やかで。
右手は、指輪が嵌められた左の薬指を、
愛おしそうに優しく握っていた。
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