第4章 女中として
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『…ん…』
山「目が覚めた?」
『…じ、み…』
山「寝起き早々地味⁉︎ 風邪引いてるのに⁉︎ ちょっとひどすぎるでしょ‼︎」
目が覚めると山崎さんが私の顔を
覗き込んでいた。
その顔があまりにも地味で…
ていうかいつの間に布団に入ったっけ…
あ、
土方に抱っこされてそれで…
その間に寝ちゃったのかな?
記憶がないや。
でも土方の厚い胸板は安心したな…
って!
何考えてんのあたし‼︎
山「副長が週に2回はちゃんに休みを出すって」
『…え? でもそしたら女中さんが…』
山「人手不足だよね? でも新しい女中さん募集するみたいだよ」
『あ、なんだ…よかったぁ』
山「とりあえず今日は安静にしてね」
ジミー…山崎さんはにっこりと笑った。
ありがとう、ジミー。
そして土方も!も!
ついでだけど、
ここに運んでくれてありがとうね。
私は心の中でそう呟いた。