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Wonderland

第4章 女中として





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山「ちゃん、疲れがたまってたんでしょうかね」

土「……あぁ」




昨日あいつを見たとき、
白い顔をさらに白くしてカレーをよそっていた。



よく見るとその髪の毛は濡れていて、
服も濡れていた。



大方、雨か何かに打たれたんだろう。



風邪引くなよ。

その一言でさえ俺は言えなかった。



あいつが俺のこと避けてるからだ。



ていうか、あいつ治癒能力あるくせに
風邪引いたりすんのな。


治癒能力使えるのは外傷だけか?





自分が天人であることを打ち明けられた日から、あいつは俺のことをさけ続けた。



自粛してるのかはわかんねぇが、
俺とは目も合わさなかった。


むしゃくしゃした。


なんとも言えない気分の悪さが
俺をおそっていた。


ザキや総悟とは普通に話してやがんのに
俺には挨拶もなしだ。


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