第4章 女中として
女「ちょっとちゃーーん」
『はーい‼︎』
女中のおばさんがバタバタと私のとこに向かって走ってきた。
『どうしたんですか?』
女「寺小屋にいる息子が熱だしたって言うから今から家に帰るんだけど…」
『あ、息子さんお大事にです』
女「それがねぇ…今日私とちゃんの二人しか女中いないのよ。 このあと夜ご飯とかもあるでしょう?」
『あ、私一人でも大丈夫ですよ?』
女「あ、ほんとー?助かるわ‼︎
冷蔵庫の中あんまりないかもしれないから買い物してね〜」
女中のおばさんはそそくさと屯所を
出て行った。
…私が一人で夜ご飯作るのかぁ。
カレーとかでいいかなぁ?
まだ昼だから
ちょっと立ったら買い物に行こうかな。
あ、でも
屯所に来てから外に出たことないや…
大丈夫かな?
消息不明ってことになってるのかな?
まあ、変装すれば大丈夫か。