第2章 大丈夫って言ってるやつが一番大丈夫じゃない
『…あの男……坂本に、私は
何度も無理矢理レイプされていたの…』
「「「‼︎」」」
私の発した言葉に三人は驚いていた。
『…事務所も坂本財閥にはお世話になっているから逆らえないし、私たちも逆らえなかった。……私はずっと坂本の言いなりだった。 一年以上は体を求められてた』
近「…そんな…」
『…あの日…知らない男2人にもレイプされて…ムービー撮られそうになってそこで私逃げ出したの』
土「……」
『もう、芸能界から消えてもいいやって。そんなことより坂本から逃げたかった……』
沖「……」
いつの間にか目から涙が零れて
机に落ちた。
『……お願い……助けて』
近「‼︎」
私はそのまま両手で顔を抑えた。
涙が止まらなかった。
こんな風に誰かに話したの初めてだったし、助けてって言葉を口にしたのも初めてだった。