第3章 初恋 (佐野万次郎)

『そんなこと…ないっ』

そんなことないって言いながら、さっきまで逃げようとしてたはもう居ない。俺から与えられる快感にただ甘い声を漏らすだけ。力の入らなくなった手を俺の頭に置いて形だけの抵抗をしてくる。

｢じゃーなんでこんな溢れてんだろーね｣

『知らない…ばかぁ…っ』

｢かわいい…のここ美味しいよ｣

ぢゅるぢゅると吸うように舌を添わせたり入れてみたり、したことなんて1度もないけどの濡れたソコが目の前にあるんだから夢中でしゃぶりつくほかなかった。

『あ…ま…ってまんじろぉくんっ
だめ…ほんとだめだか…らっンンッ』

大きく背中を反らせて脚を閉じてくるに絶頂が近いのだと気づいた。俺にされてイクとこもっかいみたい。

｢ねえココって…女の人が気持ちーとこ？｣

食べてくださいと言わんばかりにツンと主張しているクリトリスをチロチロと舌でつついてやれば体を大きくくねらせて俺の髪をくしゃっと掴んだ。

『ん…んんッだ…めっそこだめっ！』

｢ん、わかった。｣

『〜〜〜っっ！』

｢ここ好きなんだね。気持ちいね？｣

主張しているものを口に含んで何度も舌で舐め上げた。小さくビクンビクンと何度も体を揺らしていて軽くイッてるのがわかる。

『ああああっだめ…だめまんじろぉくんっ
キちゃ…う…いやだ…あっあぁンン！』

今度はビクンと大きく背を反らせて肩で息をしていた。俺にされてイッたんだ。可愛すぎる…真一郎じゃなくて俺のことだけ見てよ。

｢…イッちゃったね？
くそ可愛かった…ねえもっかいする？｣

『む…むりぃ…はあ…んはあっ』

｢そっか…残念。
続きはまた今度ゆっくりしような｣

『もぉしな…いよ…っ』

｢…しよ？｣

『…っ。』

｢好き。が好きだよ。｣

『わ…わかったから…っ
もう、ご飯…つくるよ！』

｢ん。作ろうか｣

顔を真っ赤にしてサッと服をなおしたのあとを追いかけて俺もリビングへと戻った。これから帰ってくる誰にも気づかれないように一緒に晩ご飯をつくるために。