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今宵は誰の腕の中で眠りますか⋯?

第11章 狂おしいほど愛してる (番外)



白い身体に散らばる赤紫の跡。
綺麗な身体に傷を付けてしまったみたいで背徳感があるけど、それを超えるほどの興奮と満足感。歯を立てる度に俺のガウンをぎゅっと握って耐えていた姿が堪らなくそそる。

『いた、い…跡つけすぎだよ…っ』

「俺の跡たくさん付けて…綺麗だよ」

『や、やり返すよ…っもう!』

「やり返す?俺に跡付けるってこと?」

『だって痛かったんだもん…仕返しさせて。』

え、ちゃんが俺に跡つけてくれんの?仕返しでもなんでもなくない?ご褒美だよねこれ。むしろつけて欲しい…。

「いいよ、仕返ししてみてよ、ほら。」

ガウンから腕を抜いて彼女の前に首を差し出す。俺の首に腕を回して起き上がった彼女が勢いのまま鎖骨に唇を寄せてしばらくして離れた。

「おしまい?」

『あれ、ついてない…っ』

「ヘタクソ。こうやんだよ」

首元に回っていた腕を掴んで二の腕に吸い付く。

『い゛っ』

「見て。ついたでしょ?」

『もう痛いってば…仕返し…する。』

「うん、して」

もう一度近づいてきた唇がさっきよりも強く吸い付いてピリっと小さく痛みが走る。

『ついたっ』

小さな子供のように喜ぶ彼女が愛おしい。

「仕返しはおしまい?」

『ま、まだ…っ』

ムキになって何度も俺の鎖骨や首元に唇を寄せては跡を残していく。この行為の意味なんてきっと分からずにやってるんだからどうしようもない。

「どう?つけられた?」

『たくさんついたよ!』

「ほんと?自分じゃ見えない。」

『ほらここと…ここと…ここにもっ』

「見えないってば。鏡でみる」

『んわっ』

彼女を抱き抱えてバスルームにある大きな鏡のある洗面台に降ろす。鏡に映った俺の体にはいくつかの跡が付いていた。

『ね?ついてたでしょ?』

「うん、たくさんついてる。ちゃん上手だね。」

『えへへ』

俺にもちゃんの身体にも互いに付け合った跡がある。まるで恋人同士みたいで幸せな気持ちになる。

「消えたらまた付けてくれる?」

『また付けるの?』

「付けて欲しい」

『こんなので良ければ私はいいけど』

「ほんと?俺以外には付けないでね。」

『分かったよ』

「ありがと。大好き。」

俺以外にちゃんの跡なんて絶対付けさせない。
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