第11章 狂おしいほど愛してる (番外)
ちゃんの全身から兄貴の匂いがする。
いやだ。
ちゃんは俺のだ。
俺の気持ちをすぐに察して俺の部屋の風呂に入ると言ってくれたちゃん。これはすごく好都合。もともと着替えてもらうつもりだったから丁度いい。
バスタオルと一緒に渡した着替えをサイズが小さい気がすると言って不思議そうに眺めている。サイズよりももっと他に気にすることがあるよな〜なんて渡しておきながら思うけど、抜けてるとこも可愛い。
バスルームに彼女を押し込めてから数分、シャワーの流れる音を確認してから再びバスルームへ。ちゃんがさっきまで着てた下着…。上品なレースの彼女らしいもの。それを持って急いでバスルームをあとにした。
これは今度使うから…大切にしまっておかないと。
・
『り…りんど、くん…』
寝室の扉の前でもじもじとしてなかなか入ってこない。
「着られた??」
『これやっぱり小さくない…かな?』
そう言って恥ずかしそうに見せてくれた。
「うわ、思ってた何倍もえろい…くそ可愛いよちゃん。こっちおいで。」
華奢な身体にぴったりと沿う体操服。胸の下までしかないショート丈。ズボンなんてほぼブルマ。こんなのAVでしか見た事ない。こういう格好を女にさせたいなんて思ったことただの1度もねえけど、ちゃんのは見てみたいと思った。最高にえろ可愛い。
恥ずかしがりながらも俺の身体を見つめて目をそらさないちゃん。彼女が俺を見つめてる時はだいたい刺青を見てるとき。
「見すぎ。」
『あ、ごめんね』
はっとして目をそらされてしまった。
「ちゃん俺の刺青好きだよね。」
『うん。かっこいい…よく似合ってる。』
「見るだけ?触ってよ、ほら。」
俺の右半身に彼女の小さな手を誘導して触れさせる。少し触れられただけで、近くにいるだけで、俺の体はどんどん熱を帯びていく。
「ねぇもう抱いていい?」