第10章 約束 ( 北信介 )
『ちょっと待って…!信介くんっ』
「待たれへんよ、こっち向いて」
『ほんまに待っ…んンッ』
「侑とどこでお昼食べたん?屋上?」
『そうやけど…んぁっ』
HRが終わるなり、私を迎えに来た信介くんに手を引かれて信介くんの家に帰ってきた。あっという間に彼の部屋に連れてこられて体は布団に沈んでいる。
腰の辺りに跨った信介くんがキスをしながらお昼の話をし始めた。
「侑と階段下りてくるん見たで」
『う、うん…?』
「侑めっちゃのこと見とった。好き言うてんの聞こえて心臓ザワザワしたわ。」
『応えられへんって伝えたで。』
「それも聞いてたで。
でもちょっと顔紅くなっとったやん」
『そんなことな 「俺だけ見てや」』
『信介くんだけやで』
頬を優しく包んで引き寄せるとぎゅっと抱きしめられる。
「好きすぎてあかんわ…。」
『信介くんと両思いなだけで嬉しいのに、こんなに想ってくれてるなんて夢みたいや。』
「ほんまに?
俺のことめっちゃ好きやで」
『うん、私も好き』
どちらからともなく唇を重ねる。だんだんと深くなるキスに溶けてしまいそう。
「約束忘れてへんよな?」
『約束?』
「帰ったらたっぷり…やで?」
う…朝言うてた…かも。
首筋を撫でる信介くんの手が熱い。
『ま、待って…っ』
「1日待ったで、もう待たれへん」
『んぁ…っ信介くん…っ』
「…可愛ええよ」
いとも簡単に脱がされていく制服。この先の快楽を知っている身体はだんだんと熱をもちはじめる。
『信介くんの…おっきくなってる。』
「触って。」
『ん…ぅん』
ゆっくりと手を伸ばして触れると制服の中で苦しそうにしているソレ。出してあげた方がいいやんな…?
ベルトを外してチャックをおろす。
「な、なにしてるん…?」
『苦しそうやから…だめやった?』
「ダメちゃうよ、もっと触って。」
優しく撫でるように触れると余裕のない表情をみせる信介くん。
「…っん、の手気持ちえぇ…っ」