第2章 狂おしいほど愛してる(梵天)
そんな姿を見せられて歯止めが聞くはずなんてなかった。好きな女がいやらしい声を出して俺を求めてる。それ以上に何が必要だっていうんだ。
「ちゃん…まじで好き…
可愛いほんと可愛い…好き。」
俺がいくら好きだと言っても可愛いと言ってもそれに答えてくれた事なんてない。だけどそれでも…伝えなきゃ、声に出さなきゃ溢れてしまいそうで。それなら俺は受け取って貰えなくても愛を吐く。いつか伝わる日が来ることを願って。
『りん…くん気持ちいいっ』
うしろからちゃんの望む刺激を与え続ける。指先で胸の蕾を弾くたびに甘い声がバスルームで響く。耳を縁取るように舌をそわせればちゃんの熱い吐息が漏れる。
「ちゃん耳と乳首弱いよね可愛い」
『そ…なことな…ああっだ…めえっ!』
「ほら、また声漏れてる。イイんだ?」
『あっあっりんくん…だめっ!』
「だめ?イイんでしょ?
竜くんの指気持ちいって言ってごらん?」
『そ…んなこと言わ…ないっあんっ』
「じゃあ…おしまいにしよーか…」
わざと意地悪を言えばちゃんが求めてくれることも俺はわかってる。その口から聞きたいんだ。俺を求めてよちゃん。
『…やっ!りん…くんシて…?
気持ちいことして…もっとシてよ…っ
り…りんくんの指気持ちいいの…っ!』
「ー…っ。かわいい…。
おりこうさん。ベッドいこうか?」
言わせて満足して早く自身の欲を満たしたくて…今日も俺はちゃんを抱く。狂おしいほどに愛おしい彼女を今日もたくさん鳴かせたい。
小さな体をベッドへと縫い付けて指を絡ませ熱いキスを落とす。一糸まとわぬお互いの体を求め合う。好きでしょうがない。ちゃんでしか満たせない俺の欲を全部受け止めて欲しい。
「ちゃんかわいい。
ねえ…俺も跡つけたい。」
三途がつけた跡をなぞりながら耳元で囁く。
『ん…っはじめくんに怒られるよ…っ?』
なんでココの名前出すんだよ。
今朝のことを言ってるのはわかってる。
アイツもお前が好きだから。
だけどココのもんみたいに聞こえるからヤダ。
いつか必ず俺のもんにしてあげるからね。
「…ココに怒られたって俺怖くないもん」
『も…わがまま。赤ちゃんなの…?』