第2章 狂おしいほど愛してる(梵天)
『マイキーと付き合ってたら蘭くんとはシない。
え…?当たり前でしょ…?』
「…っ。じゃあ俺とは?」
考えるより先に聞いてた。
俺とは…?シてくれんのかよ?
『竜くんが望むなら…するよ』
「……っ!」
しないって言われるかと思っていた。
驚いた。だけどさっき見た光景とマイキーとシていたときの喘ぎ声を思い出して俺のソコはずっと熱を帯びていた。ズボンの中で苦しいくらいに大きくなってるだろう。
『幻滅した?よね。
誰とでもヤる女なんて嫌だよね…
でも、たとえ体だとしても求められることが
私は嬉しいの…虚しいでしょ…あはは。』
そこに俺の知る凛としたちゃんの姿はなく、ただ哀しそうに笑うコイツに胸が締め付けられた。
「幻滅なんて…しねえよ。」
『竜くん…?』
「幻滅なんてしない。
だから今夜は…俺に抱かれろよ。」
『ひゃ…っンン!竜く…んっ!』
噛み付くようにキスをして朝までちゃんの体を求めた。1人でするときの妄想とは違う…リアルにちゃんを抱いていることに興奮が収まらなかった。何度も夢見た光景…感触…俺を求めて喘ぐ声。全部が俺の理性崩した。好きで好きでたまらない。
その日から俺は何度もちゃんを抱いた。
兄貴に抱かれているちゃんを奪って抱いたこともある。ため息をついて暫くは大人しくしていた兄も結局最後は我慢しきれず3人でシた。
しばらくして気づいた。
九井にも三途にも抱かれているんだと。明司や鶴蝶、望月は手を出していないようだった。いつか俺だけを見て俺だけに抱かれて俺だけの名前を呼んで欲しい。
だから今目の前にいるお前に、九井に抱かれてきたお前に、嫉妬で狂いそうになるんだ。他の奴とするときはどんな顔してるの?どんなエッチしてるの?どうやって求められてるの?ちゃんからも求めたりしてるの?俺とどっちがいい?ねえ俺が1番だって言ってよ。
「ちゃん…好きだよ…好き。」
ゆっくりとベッドに押し倒しながら指をからませ耳元で囁く。
だってちゃんは…
『そこ…で喋んないで…っ』
耳弱いだろ…?