第9章 歪想 (羽宮一虎 / 場地圭介)
ギリギリのところで引き抜かれたカズくんのモノから飛び出した白濁液が私の太ももに勢いよくかかる。
『は…ぁっはあ…っ』
「っはあ、セーフ。」
『もう…今度はゴム絶対してよね…』
「俺ん家でするつもりだったのによ、お前が場地のこと待つっつーから持ってなかったんだよ。」
『いつも持っててよ…ばかっ』
ゴムをつけていても妊娠しちゃうことがあるってどこかで聞いたことがある。付けてても100パーセントじゃないかもしれないけど、付けてないよりよっぽど安全だもの…。
「いつでもシたいってことか?」
ニヤニヤと意地悪く言うカズくん
『…っち、ちがうよ!もう!』
私の体にかかった自分のモノを拭いてから乱れた服も直してくれるカズくん。いつもからかってくるけど、優しいとこだってちゃんとある。
プルルルルルル
『カズくん電話…携帯鳴ってるよ』
「お、場地だ。終わったんじゃねえのかな。
もしもーし?終わった?」
《おー待たせたなァ
てかお前らどこいんの?教室誰もいねぇけど》
「あー…、ちょっとプラプラしてた。
戻るわ、下駄箱で待ち合わせよーぜ」
《プラプラ、ね。
んー、分かった》
「うい」
『行こっか』
電話をきったカズくんと2人で図書室をでる。
「バレたくねぇなら普通にしとけよ?」
『わ、分かってる…っ』
「どーだか」
自分でも変なところはないかと制服を直して、カズくんの制服も気崩れてないか横目で確認する。
「おー待たせて悪かったな2人とも」
下駄箱につくと、既に靴を履いて待っている圭介くんがいた。
『全然だよ、お疲れ様圭介くん』
「待ち時間何してたんだ?」
『えっと…図書、室にいたよ』
「図書室?なんで?
お前本好きだっけ?」
『ううん、えと…ぽかぽかで気持ちいいから。』
「ふーん」
信じてくれたのか、それとも疑っているのか、どちらともとれるような返事に心臓がきゅっとなる。
「一虎ァ」
「ん?」
「なんでお前のシャツそんなシワシワなんだ?
しかも背中だけすげえくっしゃくしゃ。」
…私がしがみついたからだ…どうしよう。