• テキストサイズ

今宵は誰の腕の中で眠りますか⋯?

第7章 心酔愛(乾 青宗 / 九井一)


ヴォン―ヴォン―…

この排気音…ワカくんだ!

『ごめんお待たせ!』

「いや、早く着いちゃったから待ってようと思ったんだけど…排気音でバレたか笑」

『すぐ分かるよ〜』

なんやかんやでやってきた週末。
青宗とはじめ以外の人と2人きりででかけることなんてないから楽しみだったりする。

「んじゃケツ乗って」

ひょいっと投げられたヘルメットを受け取る。

『ワカくんのザリ乗せてくれるの!』

「あぁ、特別にな?」

元 煌道連合 総大将 “白豹” ワカ
元 黒龍 特攻隊長 “韋駄天” ワカくんが!!
うしろに乗せてくれるなんて夢みたいだ!

『…夢みたいっ』

「はは、そりゃ良かったワ」

『ねね、どこ行くの?』

「んー、いや俺女の子2人ででかけるとかないから全然分かんなくてさ、ほんときらの好きなとこ連れてくよ」

『んー、じゃあ海行きたい』

「りょーかい」

┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈

「はい、着きましたよお姫様」

そういって私を抱き上げ降ろしてくれたワカくん

『ありがとう!
ワカくんのうしろちょー気持ちい!』

「そんな喜んでくれるならいつでも乗せるよ」

『え!ほんとに!?』

だってだってワカくんが後ろに誰か乗せてんのなんて見た事ない!

「青宗とはじめには内緒な?」

『…そうだね』

今日まで結局何回も何回も…昨日の夜だって青宗の家に連れ込まれて大変だったからな。にしてもワカくんとこっそり会うなんてバカみたい…。
/ 866ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp