第7章 心酔愛(乾 青宗 / 九井一)
side九井
「今日は俺ん家な。」
『ちょっと待ってよ今日は自分の家帰る!』
「なんで?」
『なんでって、最近帰ってないもん』
「あー…でもごめん、今日は俺ん家帰れ」
『ちょ…っと!』
の手をイヌピーと2人で繋いで俺の家まで帰ってくる。部屋にを連れ込みパタンと扉を閉じた。ベッドに座らせてその両脇に俺たちが腰を下ろす。
『ねえ…近いよ』
「ワカくんとはもっと近かった。」
そう言っての手を自分の頬に
擦り寄せるイヌピー。
『いま若狭くん関係ないでしょ…?』
「関係大ありだろ。なあイヌピー?」
「ああ、大ありだ。」
『…っ若狭くんと出かけるから?』
女に告白されたと思ったら次はワカくんからデートのお誘い。これだから目を離せない。いや…俺たちはお前を離してやれない。
「なあ、ワカくんとどこ行くの?」
『まだ決めてないよ…っん!はじめっ!』
首筋に舌を添わせるとピクっと体を震わせて俺を睨んだ。
「おーこわ…んな睨むなって。睨まれてもお前の瞳に俺が映るなら大歓迎だけどなぁ?」
「…はやく挿れたい」
『ちょっとシないよ…!?
んんぁっ…せ、しゅうやだぁ…っ』
「…シたい。ダメか?
ワカくんとデートとか妬ける…やだ。
だけど行っても…い、いから…抱かせて…っ」
『も…、んぁあっ青宗…っ
はじめ…た、すけてっ』
「イヌピーの舌気持ちい?
ふは、腰浮いてきたなあ…えっろ。」
助けて、と涙目で俺の手を握るは誘ってるとしか思えない。イヌピーの舌が身体中を這って腰を浮かせている白い身体。綺麗すぎて触れることすら躊躇いそうになる。
「可愛い…腰浮きっぱだね。
俺を求めてよ、欲しがってくれ」
『も…なんかあるたびにシたがるのやめてっ
青宗…っんん!はあ…っ』
「の上の口は素直じゃねぇなあ
下はこんなにとろとろなのにな?」
『まってはじめ…やだっ指…抜いてぇ…』
こんなときでさえ強気な口調が愛おしい。
だんだんと蕩けて抵抗を諦めたはもっと愛おしい。こんな総長を誰が想像できるだろうか。
…そうやって俺たちから離れられなくなればいい。