第5章 王様ゲーム (東京卍會)
「ふは…っさんきゅ!
ちょー楽しみだなけんちん!
俺それまで禁欲しよっかな〜あ」
『な!や…やめてよ!
私壊されちゃうよ…っ!』
「俺たちでとろっとろにしてやるからな?」
近くで見れば見るほど綺麗な顔立ち。
賢ちゃんも、圭介くんもカズくんも隆くんも千冬くんも八戒くんも…皆綺麗すぎる顔立ちで、見つめられたり触れられたりするとドキドキしてしまう。昔からこの人たちがそばにいて、何かあったら直ぐに駆けつけて守ってくれて…私ってば本当に甘やかされてるなあ…。
あれ…そういえば…
『っねえ、なんで王様ゲームの後半…
私ばっかり当てられてたの…?』
途中からずっと引っかかってた。
また私?って不思議だった。
「え、ちゃん気づいてなかったの?」
きょとんとした八戒くんが私を見つめる。
『え…なにが?』
「途中から自分の引いた番号口に出てたぞ」
衝撃の事実を告げる隆くん。
『…え?』
「お前酔ってたからな〜ははっ」
さすがにバカだと思った、と圭介くん。
『な…っ教えてよ!!』
「いやいや教えるわけないじゃないっすか
せっかくのチャンスなんすから、こっちは」
可愛い顔して真剣に答える千冬くん。
「まあ楽しかったからいーじゃんっ」
「マイキーが言うんだからいいだろ」
なんなんだこのコンビ。夫婦か。
それにしても私…アホすぎるなあ…。
自分からバラシにいってたなんて…。
『え…じゃあ私が王様1回も引けなかったのは?』
「あ、それはたまたま笑」
運悪いな、と笑う万次郎くんに
それはたまたまなんだ…と少し凹む。
「ちぇ〜俺もやりたかったー!
次は俺も参加するからなー!!」
口を尖らせて参加したかった、とカズくん。
もう二度とやらないんだから!!
私たちは外が明るくなるまで懐かしい話をした。
今も昔も変わらず皆といられることが
幸せで堪らなかった。
これからも変わらず一緒にいられますように。
END