第5章 王様ゲーム (東京卍會)
「俺、場地くんとマイキーくんだけ指名したのに皆ちゃんに告白しだしちゃったな」
『そ、そういう八戒くんは??』
「え、おれ!?王様なのに…!?」
「いいじゃん八戒の聞きてえ!」
いたたまれなくなった私は八戒くんに話題をふった。女の子苦手だし、もしかしたら恋とか分からないって言うかもしれない。この雰囲気をかえてくれ八戒くん!
「んー俺もちゃんなんだよねぇ…はは」
『ノリ合わせなくていいよ!?八戒くん!?』
「そもそも俺は女の子と話さないし、好きになるほど一緒にいるのはちゃんくらいしかいないから。」
『あ、好きになるなら私かなってこと?』
「最初はそう思ってた。一緒に過ごしてる女の子がちゃんしかいないからこの気持ちは勘違いだって。けどちゃんと好きになってた。告白とかしたことなくてこんなになっちゃったけど俺もずっとちゃんが好きです。」
『そんな可愛い顔で見つめないで照れる…から。』
「俺にまで照れてくれるとこも可愛くて好き」
『み…みんな酔ってる?ね?』
さっきから結構な量を飲んでると思う。
ワインあけたの誰だこれボトル空だけども。
テキーラも空。私はスト缶2本。頭回らん。
「…俺もお前のこと好き」
『け、賢ちゃん!?不意打ちやめて!』
「皆言ってるから俺も伝えとこーかと思ってな」
『もう!次!次行くよ、はい引いて〜!』
こうなったら強引に次のゲームにうつすしかない!
やけになって残っていた自分のお酒を一気に流し込む。
『王様だれですかー!』
あぁまた私じゃないー。[1番]だ。
「王様おれ!」
思えばここからおかしかったんだ。
「1番の人は下着以外脱いでくださーい」
『ふぇ…わたしだぁ』
王様を引いたマイキーくんの命令は私に向けて。
シラフだったら絶対脱がなかったけれどだいぶ飲んでいたのもあって、ちょっと迷ったけど渋々脱いだ。
「ちゃん今日はピンクなんスね♡
ちょー可愛っス!触りたい…っ」
『だーめ千冬くん。だめよ?』
「言い方えろ…やば…っ」
隣に座る千冬くんと隆くんに穴が空くほど見られるけどあんまり気にならなくなってきた。お酒ってすごいなあ…。