第4章 好きです先生②(松野千冬)
『お痒いところはないですかーっ!』
「あ、は、はいっ」
背中をクルクルと撫でるように優しく洗われて焦らされるような感覚。触って欲しい。ちゃんの手で扱かれたい。
『えと、前は自分であら…うよね?
もう私…でるね?』
「…っちゃんがシて?
俺のこと洗ってくれるんでしょ…?」
『え、でも…っ』
「お願い…シて?」
出ていこうと立ち上がったちゃんの手首を掴んで見つめると覚悟を決めたように再びネットで泡を作り始め、肩から前に手を滑らせて上半身を洗ってくれる。
『あ…っ』
なにかに気づいたようにフリーズしたちゃん
「あ…えとこれは…っ」
さすがに俺も恥ずかしくなって被せていたタオルの上から手を重ねて隠してみるけどもう遅いんだよな。
『わ、私やっぱ出るね…っ!』
「ま…って!」
急に引っ張ってしまってバランスを崩したちゃんの手がシャワーのレバーに当たって勢いよくお湯が出てくる。俺に纏っていた泡を流し、服を着たままのちゃんも濡らしていく。
『わ…っ!』
「ご、ごめんちゃ…っん//」
ピッタリと張り付いたキャミソールが体のラインを浮き上がらせて直視できないほど。だけど気づいたらちゃんを引き寄せて唇を重ねていた。
『ん…っ』
「…ねぇ…早く俺のこと洗って?」
逃げないように腰を抱いて深い深いキスを落とす。小さな手を握って俺のソコへと誘導する。
『や…これ…だめだよ…っ』
「ココもちゃんとちゃんの手で
洗って…ほしい…っ」
『なん…でこんなになってる…のっ?』
「好きだから。ちゃんが好きだから。」
『〜っ』
「好き。大好きだよちゃん。
ココ触って欲しい…だめ?」
『だ…めだよっ』
「ねぇ先生おねがい…?」
『も…千冬くんのばか…っ』
「ばかでいい。
好きすぎて何も考えらんねえもん」
抵抗を辞めた手をもう一度俺の下半身へと誘導すると今度は振り払うことはせずに触れてくれた。何度も妄想した…ちゃんの手で触れてもらう行為。さっきから先走りが止まらない。油断したらすぐでそうになる。