C-LOVE-R【ブラッククローバー / R18】
第13章 海底神殿の伝説
────次の日
黒の暴牛の任務が無事に終わったとのことで金色に連絡が入った。
ネアンに暴牛の団員が迎えに来ることになったので、ネアンの町までユノさんに送ってもらうことが決まった。
帰る前にヴァンジャンス団長に一言挨拶をして、クラウスさんとミモザさんが見送りに来た。
「じゃあな、ミライ。アスタたちによろしくな。何かあったらいつでもわたしに相談してくれよ。」
「帰ってしまわれるなんて寂しいですわ……ミライさんのおかげで中庭が随分ときれいになりましたわ!また、お会いする日までさようなら……」
「クラウスさん、ミモザさんいろいろとありがとうございました!」
2人がいつまでも手を振ってくれているので、後ろを振り向きながら歩いていた。
「早くしてくださいよ……もう行きますよ……」
今日もクールな顔のユノさんに急かされて箒に乗ると、一瞬でブワッと宙に浮いた。
「ひぃぃいっ……!!」
空を飛ぶのはやっぱり慣れないので、ユノさんの背中に思いっきりしがみついた。
「はぁ……、俺までランギルス副団長に嫉妬されるの面倒なんで……あまりくっつかないでもらえますか?」
「なっ……!怖いものは怖いから離せないんです!」
「だいたい、黒の暴牛の人たちは知ってるんですか?ランギルス副団長とのこと」
「ヤミ団長しか知らないです……言いづらいですし……それに今はうまくいってないんです……」
「へぇ……なんかいろいろとありえないですね……」
「ユノさんて本当いつも涼しい顔してますね!ふふっ」
そうこう話しているうちにネアンに着いて、降ろしてもらう。そこにはフィンラルが来ていた。
「ミライちゃ〜ん、おかえり!俺、寂しかったよ〜!任務頑張っちゃった!」
フィンラルはわたしを見るなりそう言って、抱きついてきた。
「フィンラル……ただいま。任務お疲れ様。でも……ユノさんいるから抱きつくのはちょっと……」
「ん……?これはこれは……金色のイケメンくんではないですか〜!ミライちゃんを送ってくれてありがとう!」
フィンラルはわたしを一度離してからユノさんにお礼を言うと、ユノさんは軽く会釈をして去っていった。