C-LOVE-R【ブラッククローバー / R18】
第5章 団員としてできること
「あら、このタルトおいしそうだわ……食べてあげてもいいけど?」
「紅茶も淹れたから、いっしょにどうぞ〜!」
「んっ……、これ……おいしいじゃないのっ!ミライが作ったの?」
「そうだよ、ノエルの口に合ってよかった〜!」
「やっぱり料理とか、できた方が……バカスタもいいのかしら……」
ノエルは顔を赤らめて、おいしそうに食べてくれた。
他の団員たちも続々と食堂に集まってきたので、残りのタルトを人数分に切り分けた。
「「おいしい〜!!」」
団員みんなでタルトを食べていると、1週間も寝ていたアスタが突然、食堂に現れた。
「えぇぇ〜!!俺、1週間も寝てたんスかぁぁ〜?」
「全くもう……何日寝れば気が済むのよ……!」
ノエルはひねくれた言い方をしているが、毎日のようにアスタの様子を見にいっていたことを知っていたし、団員みんながアスタを心配していた。
「……ってゆうか、腹減って……」
アスタがそう言うと、羊のコックさんがご飯を運んでくる。
「みんな〜!羊のコックさんのご飯ができたよ〜!」
チャーミーがそう言うと、空腹のアスタは、ガツガツと食べ始めた。
ガタンッ!!
みんなでご飯を食べていると、突然、食堂のドアが破壊される。ドアを蹴り飛ばして入ってきたのは、ヤミ団長だった。
「「おはようございます!!」」
「よくやったなぁ、毎度クソボロだけど……ハッハッハ!!」
「あざっス!!」
アスタはヤミ団長に褒められ、うれそうにしている。
「そういや、騎士団本部が魔宮の報告を聞きたいそうだから、歩けるなら行ってこいや。あと、ミライもいっしょに連れてけ。」
ヤミ団長にそう言われる。
「……え?わたしもいっしょに行くんですか……?」
「あぁ、お前も行ってこい。騎士団本部にはお前の話しを通してある。異世界から来たお前に一度、会ってみたいそうだ。」
「え〜!!本部って、本部って……!!魔法帝がいらっしゃる場所ですよね……?」
「うるせぇ。とりあえず、アスタとノエルと行ってこい。」
「は、はいっ!!」
話しを通してあるってことは、魔法帝はわたしがトリップしてきたことを信じてくれた、というのだろうか。一体どんな人なのだろう────……