C-LOVE-R【ブラッククローバー / R18】
第19章 掌─ランギルスside─※
「ランギルス……?どうしたの……?手が冷たい……ずっと握っていたのに……寒い?」
ミライが何も言わない僕の顔を覗き込んできた。僕にはもうミライの体温は伝わってこなかった。ただ目の前のミライを自分だけのものにしたいという欲だけ────……
僕はミライが握ってくれている手をパッと離し、その手でミライの髪の毛を思いっきり掴んだ。
「いっ……!」
「なんのつもりだ……兄さんの味方のクセに……君は嘘つきだね……」
「なっ……ち、ちがっ……」
「違わないでしょう?」
僕は掴んだ髪の毛を引っ張り、ミライをベットに座らせた。僕はベットから一度降りてドアに向かった。
静かな部屋に鍵を閉める音が響き渡りベットに座らせたミライを見下すと、ミライが怯えた表情で僕を見上げる。
「ランギルス……なに……するの……?目を覚ましたこと……一度言いに行かないと……」
「言いに行く必要はない」
ミライは僕を無視してベットから降りた。僕はそれに苛立ち、ミライをベットに突き飛ばした。そして、手首を強く押さえ組み敷いた。
「いっ……!ランギルス……だめ……安静にしてないと……それにオーヴェン先生を呼んでちゃんとケガの治療をしてもらわなきゃ……」
「こんな状況で僕の心配をしているなんて随分と余裕だね……そんな破けた服のままここへ来て僕を誘っているのかい?」
「心配だったから……そんなつもりじゃないの……もうやめっ……んっ……んうっ」
ミライが話し終わらないうちに、僕は噛み付くように唇を塞いだ。すぐに舌を入れ、ミライの舌を逃さないように絡めとる。最初は抵抗していたミライだが、段々と力が抜けていくのがわかった。
しばらくミライの口内を堪能したあとミライを見ると、ミライは顔を赤らめとろんとした目で僕を見つめてきた。ミライの半開きになった唇が2人の唾液でてらてらと光っていて、僕を見つめるミライのその顔にさらに支配欲を掻き立てられる。
「っはぁ……はぁ……」
「その顔……僕を煽ってるとしか思えないね……」
僕はミライの手首を離し、ミライのワンピースを破いて床に投げ捨てた。