C-LOVE-R【ブラッククローバー / R18】
第18章 選抜試験にて
とうとうこの日がやってきた。
クローバー王国を襲うテロリスト集団“白夜の魔眼”壊滅のため、新たに結成されるロイヤルナイツのメンバーを決める選抜試験の日。
試験に出るメンバーであるフィンラル、ラック、マグナ、アスタ、ノエルの4人はもうすでに会場に向かったようで、すでにアジトにはいない。
わたしはバネッサとゴードンとゴーシュとグレイとチャーミーといっしょに団員の応援するため会場へと向かった。ヤミ団長は行かないようだ。
────バトルステージ
「やっほ〜!黒の暴牛の美女軍団が応援に来たわよ〜!」
バネッサがそう言うと、フィンラルが気づいてわたしたちのいる方へ駆け寄る。
「みなさん!ありがとうございます!でもよかったんですか?こんな総出で来ちゃって……ミライちゃんも来てくれたんだ!」
フィンラルは驚いた顔をして、そう言った。
「団長が快く送り出してくれたのよ!」
バネッサがそう説明した。ヤミ団長はわたしにも快く応援に行ってこいと言ってくれたのだ。
「そうだったんですね!さすが我らの団長!ちょうど今から始まるところです!」
フィンラルはそう言って、喜んでいる。わたしはフィンラルの髪型がいつもと違うことに気がついた。
「フィンラルその髪型……どうしたの?」
フィンラルの髪の襟足が緑に染まっていて、さらにチャラさを増している……
「これは今日の朝わたしがやってあげたのよ〜!気合を入れるためにいつもと違う雰囲気にしたのよ!」
バネッサがわたしに説明すると、フィンラルがわたしの方を見る。
「どうかな〜?似合う?」
「え……?うん、似合ってる!!かっこいいよ?ふふっ」
「やった〜!俺、試験頑張っちゃう〜!!」
フィンラルは顔を赤らめてそう言うと、作戦会議のため自分のチームの方へ戻っていった。
「あら……アスタ1試合目なの?あの子らしいわね!ミライ、応援するわよ!」
バネッサがトーナメント表を見てそう言うと、わたしたち応援組の気合が入る。
「うん!」
チャーミーはユノさん通称救食の王子を見るために、わたしたちから離れて前の方へ行ってしまった。
周りを見ると、試合に出る他の魔法騎士団の団員のたちもたくさんいる。その中にはランギルスの姿もあった。