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C-LOVE-R【ブラッククローバー / R18】

第16章 星果祭にて





いよいよ、大広間で功績発表が始まるとのことで国民が集まり始めた。わたしはフィンラルといっしょに後ろの方から見ていた。


しばらくすると魔法帝が登壇した。


「今回の魔法騎士団功績発表はわたしからさせてもらう。さて、みんなも知っての通り今このクローバー王国ではダイヤモンド王国とスペード王国の侵略に加え“白夜の魔眼”というテロ組織が現れ、厳しい戦いが続いている。敢然と敵に立ち向かった彼らを褒め称えたく、開催を決定した。さぁ、みんなで迎えよう。我が国が誇る9人の魔法騎士団団長を!!」


魔法帝がそう言って団長たちが登壇し、紹介される。集まった国民たちは大盛り上がりだ。そして、順位発表に入る。


1位 “金色の夜明け” 星取得数125


「風の精霊シルフを従えた期待の新人、ユノ!!」


魔法帝がそう言うとユノさんが登壇し、期待の新人として紹介される。


2位はなんと……“黒の暴牛” 星取得数101


マイナスからの2位で得た功績の数はダントツの1位である。


黒の暴牛は最低最悪で問題ばかり起こすということで、最下位だろうと思われていた。国民からのイメージも悪く、不正だの何かの間違いだのとザワザワとどよめく国民たち。隣にいるフィンラルも顔色を変えてびっくりしていた。


「みんなが驚くのも無理はない……でも今年は違う!目覚ましい躍進を見せて一気にこの順位まで上り詰めたんだ!中でもすごかったのは新人の……」


魔法帝がそう言うと、アスタが国民の上を飛んでいき剣を刺して登壇する。国民たちはルーキー2人を前に最高潮の盛り上がりを見せた。そして、2人は国民に実力を知らしめるため壇上で魔法を披露した。


「2人は下民だが誰よりも努力し、この場所へたどり着いた……!!誇り高きクローバー国民よ、2人の新人魔法騎士に拍手を!!そして……身分の違いを乗り越え一丸となってこの国を勝利へ導こう!!」


魔法帝がそう言うと、国民は活気づく。各団の順位が発表され功績発表が終わると、国王が登壇する。どうやら国民は国王より魔法帝を支持しているようだ。


そして国王からの発表。それは白夜の魔眼のアジトを突き止めたというもの。そして、“白夜の魔眼”を攻める最強の選抜隊ロイヤルナイツを結成するため、メンバーの選抜試験を行うというのだ。その名もロイヤルナイツ選抜試験である。



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