第5章 再会。
2人が入って行くのを見届け、私も体育館に足を向ける。
横側の窓から中を覗いてみると、中にはユニフォームを着たバレー部員が沢山いて、奥の方では先程の木兎さんと赤葦さんと同じユニフォームを着た人達がストレッチをしていた。
メインコートではすでに練習試合が行われていて、赤いユニフォームを着た2人に目がとまる。
「研磨、クロ…」
久しぶりに見た2人はなんだか少し大人っぽくなっていて。
クロはもともと背が高かったけど、さらに高くなって目立っていたし、研磨は髪が金髪になっていたのには驚いた。
最初は2人の姿を目で追いかけてたが、次第に白熱した試合に目が奪われていく。
わぁ、、、凄い…。
あんなボール受けたら腕取れちゃうよ…
思わず自分の両腕をさする。
強烈なジャンプサーブは凄い迫力で、弾丸かと思うほどの速さのスパイク。
それを撃ち落とすブロック。
汗だくで必死走り、声を掛け合い味方に繋げる。
目の前で繰り広げられる光景にただ息を飲んだ。
なんてカッコ良いんだろう。
バレーボールってこんなに面白いスポーツだったんだ。