第33章 結ばれる
一糸まとわぬ姿で逞しい腕を枕にして微睡んでいると、
侑「・・身体、しんどい?」
侑君は空いてる方の手で髪を梳いたり、指にくるくると髪を巻きつけたりして遊んでいる。
それが心地よくて目を閉じながら首を横に振った。
「・・大丈夫。侑君、優しくしてくれたから。」
侑「・・そんなん言われたらまたシたなるやん。」
「・・・・。」
侑「え、寝たフリ?無言は肯定ととるで?」
髪を弄っていた手がスーッと背中を通り、腰のあたりを触り始めたところでパチっと目を開けた。
「ちょ、ちょっと待って?さすがにもう一回したら気を失いそうだから…シャワー浴びて来てもいい?せめてメイク落とさないと…」
侑君は少し考える素振りを見せると、
侑「ほな俺も一緒に入る。」
そう言ってベッドの下にあったボクサーパンツを徐に履き出した。
「・・え?一緒に入るの…?」
侑「せやで?今更恥ずかしがる事ないしな。」
世の中のカップル達はそれが当たり前なのだろうか…?
裸体を見たとは言え、一緒にお風呂に入るのは抵抗がある…。
これが経験の違いというやつなのかな…。
侑「ほな風呂溜めてくるさかい、ともみちゃんはゆっくり来たらええよ?」
「・・・うん。」
侑君はシーツに包まる私のオデコにチュッとキスをするとバスルームへと消えて行った。